WORKS
事例集

老舗不動産店舗・地下1階のリニューアルに携わらせていただきました。 地場の不動産屋さんというのは街と人を繋ぐ最初の場所。 不動産選びは生き方選び。その大きな役割を何十年にも渡って担ってこられた大坪事務所様について、"地域と人の営みの歴史の集大成"と捉えました。 これまでの大坪事務所様の功績への敬意と、これからもずっと人と街の原点・起点としての開かれた場所であり続けるために、ミッドセンチュリーデザインのような人肌のぬくもりでお客様がどんな相談でもしやすい空間を提案しました。

After
限られた広さの中で効率の良い事務作業スペースの両立についてまず検討を進めました。デザインガラス間仕切りと、コピー機を利用して窮屈さを感じさせずに接客エリアと事務エリアの区分けを緩やかに繋げながらも、それぞれのプライバシーを大切にレイアウトしました。

Renovation photos

由緒ある神社に相対する地に在り、街の活況や住宅地の秩序とは違う文脈の場所。神社の木々の揺れる木漏れ日を受けながらゆっくりとした時間が流れる自然体で涼しげなお家。窓いっぱいに広がる生命力を感じる青々とした緑、参道のような前面の道、神社との一体感。最初見た時に感じた思いは、誤解を恐れずに言えば「変えなくていい。」でした。日本伝統の感性・美意識に響く空間を壊さず、現代の暮らしを織り込んでいくことだけが私たちの役目だと。簡素で無駄な便利や装飾を省き、生活、ひいては人生をもっと愛しく思えるような家になることを願いながら計画しました。

After
元々1階にあったリビングダイニング機能を2階に移しました。2階は間仕切りを除去し、一面の緑、通り抜ける涼しい風、鳥の声に包まれる空間に再構築しました。五感が神社や地域に繋がることで、季節・時間の移ろいを愉しみ、料理・食事・くつろぎを人の美しい営みと感じます。キッチンは造作で「この形をキッチンとして使っている」という生活デザインを目指しました。そして収納扉は敢えてつけませんでした。それは食器、調理器は住む方が自分の暮らしを小さくデザインしたもの。「隠す」ことから「好きなものに囲まれて生きる」という生き方の提案です。自然と不要なものは減っていき、キッチンももっと好きな空間となっていきます。

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